
ヤモリってどこにでもくっついてますよね、ヤモリテープの元ネタです。

摩訶不思議な技でくっ付いているヤモリ。
ヤモリが何をどう利用してくっ付いているのか
を一緒に勉強しよう!
接着とは?
ヤモリの話の前にそもそも接着ってどういうこと?
5つの接着
あのWikipediaによると物と物がくっつく仕組みは5つに分ける事が出来る!
Wikipediaより引用
科学的な接着
分散接着
静電接着
拡散接着
イモリは吸着とも呼ばれる分散接着でくっ付いているようです。
さらに吸着は物理吸着と科学吸着に分かれていて
さらにさらに物理吸着はファンデルファールス力という謎な力が関係しているっぽいです。
Wikipediaより引用
ナショナルジオグラフィックより引用
つまりヤモリはファンデルファールス力でくっ付いている!

分子間力とファンデルファールス力
電気の磁石みたいな性質
物がどのくらい電気を持っているか、電気の量の事を電荷と言います。
電荷には正と負があり磁石のS極N極みたいな感じです。
磁石がくっつくように物もくっつくんです。
例えば正の電荷を沢山持っているA君と負の電荷を沢山持っているB君がいます。
近づくと引き寄せられ正同士、負同士だと離れる力が働きます。
この電荷によって動いたり離れたりする力をクーロン力って言います。
原子の中には正の電荷を帯びた陽子、負の電荷を帯びた電子という粒子があります。
原子の中にある陽子=A君、電子=B君の人数の違いで電荷の偏りがおき、
正の電荷を帯びた原子と負の電荷を帯びた原子は…くっつくんです!
ファンデルファールス力
原子が電荷によってくっつくのは正の電荷を帯びた原子と負の電荷を帯びた原子が必要!

ある原子の中に正の電荷を持ったA君が二人、負の電荷を持ったB君が二人います。
その原子が二つあります。
一つ一つの原子は正と負が二人ずついるので電荷が正にも負にも偏ることがありません、
ということでこの原子同士はくっつくことも離れることも無いです。
しかし原子の中にある負の電荷を帯びた電子という粒子は、
正の電荷を帯びた陽子の周りをくるくると不規則に動き回っています。

どっかのタイミングでA君の周りでB君が固まる場所が出てきます。
つまりB君が溜まっている場所は負の電荷に一瞬偏っちゃうんです。
そして負に偏った原子に他の原子が近づくと相手側原子の負にこっちがわのA君が引っ張られます。
このように電荷の偏りが無い原子でも中身を細かく見ると電子の動きによって一瞬だけ偏りが起きちゃうんです。
この一瞬の方よりで人数的に偏りが無い原子でもくっついたり離れてりします。

ファンデルファールス力には仲間がいます。
水素結合
双極子相互作用
ファンデルファールス力
こいつらをまとめて分子間力と言います!
ヤモリの手と足!
ファンデルファールの話が長くなってそもそもの話が忘れそうですがメインはヤモリです。
↑のナショナルジオグラフィックのサイトによるとヤモリの手足には細かい毛が沢山生えているという事です。
ファンデルファールス力はとても弱い力なのですが、
沢山の毛がそれぞれファンデルファールス力で対象にくっ付いているので、
協力し合っている形でパワーを増しくっ付いているんです。
はがす時には毛の角度を変えると簡単にはがれてくれるんです。

ヤモリとファンデルファールス力でした!
ちょっと気持ち悪いヤモリですが凄い生物でした。
色々端折ると彼は毛で壁にくっ付いているという事です。
ますます気持ち悪い生物に見えてきますが守り神と言われる生物なので大事にしてあげましょう。
