
人間によって別の地域から持ち込まれた生物たち「外来種」。
在来種に対する影響、我々に対する影響、など色んな問題がありますが、

目次
外来種のメリット

自然の形成に対する影響
外来種は自然に悪い影響だけをもたらすだけじゃないんです!
アセンション島
外来種は守るべき。外来種によって緑の楽園と化した絶海の孤島。 釣り好きのためのFISHINGERラボ
↑こちらのサイトによると…
アセンション島というイギリス領の火山島があります。
この島はコケやシダしか生えていない島でした。
そんなアセンション島は緑地計画により持ち込まれた外来植物により変貌します。

西ノ島
外来種生物が自然にもたらす「良い影響」に関する議論 まいじつより引用
↑こちらの記事によると日本にある火山島の西ノ島。
噴火の影響でモリモリ大きくなっているこの島の自然も色んな外来種で保たれています。

外来種による生態系の形成も素晴らしい事ではないのでしょうか?
生物に対する影響

敵の敵は味方:外来種が別の外来種の勢力拡大を防ぐ 東京大学大学院農学生命科学研究科より引用
↑こちらのサイトには外来種と在来種の関係の記事です。
外来種のウシガエルが在来種のツチガエルを食べてしまうのですが、
別の池を見ると外来種のコイがウシガエルを食べているんです。
つまり
という関係です。
ここでコイを駆除すると…
このように外来種の生物は在来種と深く結びついて暮らしていると言えます!

オゴノリ
この聞きなれない物は日本からアメリカに渡った海藻でアメリカから見ると外来種になります。
オゴノリが元々いたアメリカの沿岸部では温暖化や環境汚染等の影響で海の環境が壊れていましたが、日本から渡ったオゴノリがその海で繁殖した結果在来生物の環境に良い影響を及ぼしています。
土砂の安定化や流出防止や高潮防止にも役立っているという事なのでなかなかいい仕事をしているのです。
スパルティナ
コチラは元々北アメリカ東部やイギリスで生息していたモリモリ繁殖する植物です。
在来の植物が育たたなくなる勢いで育つのでとても危険な外来種と考えられていました。
このスパルティナはアメリカの西海岸にあるカリフォルニア州にも生息地域を広げて伐採したりして駆除していました。
そうするとクラッパーレイルと言う鳥の数が激減したのです。
ちなみにこの鳥は絶滅危惧種です。
危険と考えられていたスパルティナは絶滅しそうな鳥が生きていくのに役に立っていたという事なのです。
他の植物からしたら迷惑な話かもしれませんが一部の生物にはなくてはならない存在になっている外来種が知らないだけでスパルティナ以外にもいっぱいいると思います。
難しい問題ですが…
人間の役に立っている
確かに我々にとって勘弁して欲しい生物もいます。

野菜
ミツバチ
また西洋ミツバチは日本の環境では生きていけないので人間が世話してあげないといけません。
スーパーで並んでいるハチミツや商品の原材料となっているハチミツはほとんどが西洋ミツバチからの物です。
我が国在来のミツバチは飼育が難しく取れる量も少ないためハチミツ回収にはあんまり向かないのですね。

環境問題
現在温暖化と二酸化炭素の関係が騒がれていますがこの問題にも外来種が利用でそうです。
現在発生した二酸化炭素を森林と海に住んでいる植物プランクトンや海藻で吸収しています。
森林をグリーンカーボン
海をブルーカーボン
と呼んでいます。
そこで森林伐採が進んでしまった山に在来の植物より育つのが早い植物を外国から持ってきて伐採が進んだ山の木を回復させればグリーンカーボンを強化する事が出来ます。
ブルーカーボンの方はすでに報告がされていて、外来種が侵入してきた海域と在来種のままの海域の二酸化炭素貯蔵能力を比べたら外来種の方が二酸化炭素をモリモリ吸収してモリモリ成長するためブルーカーボンの能力が17%増加したのです。
安易に外来種を持ち込んだら他の問題が発生するかもしれませんので生態系や環境に関する色んな調査研究が必要になるとは思いますが外来種=悪みたいな考えをひっくり返すきっかけになるかもしれません。
外来種のメリットでした!
外来種の対応に関してはもっと冷静にならないといけないと思います。
人間に悪さをするのは外来種だけではありません
猪、熊、奈良のシカ…
